すてきな天使のいる夜に
ーside 沙奈ー
「な…。
沙奈!起きて。」
「翔太…?
あれ、ここはどこ?」
「病院の駐車場だよ。
保健室で眠っていたから、起こさないように車に乗せたんだ。
途中でご飯食べに寄ったけど、また眠ってたんだな。」
そうだ。
私、さっきと同じように翔太に起こされたんだっけ。
「ごめん。翔太。」
「え?」
「酔った…。」
「大丈夫か?
この袋に出しちゃっていいよ。」
私は昔から、乗り物に酔いやすくて薬を飲み忘れると吐いてしまう。
「私、車に乗る前酔い止めのお薬…飲み忘れ…てて。」
「今は無理に話さなくていい。
それに、俺も知っていたのに気づけなくて悪かった。」
優しく、翔太は私の背中をさすってくれていた。
首を横に振ることに必死だった。
「少し、落ち着いてから行こうな。」
しばらく、翔太に背中をさすられてからようやく吐き気も嘔吐も少しずつおさまってきた。
「沙奈。大丈夫か?」
「大丈夫。さっきよりも落ち着いてきた。」
「そうか。
このまま、病院の中入れそうか?」
翔太は、運転席から降り後部座席の扉を開けた。
立てるかな…?
随分吐いて、体力が消耗した様な気がする。
足にも力が入らない…。
でも、歩けないと翔太が心配してしまう。
「うん…。平気。」
車から降りようと、足に力を入れてみたけど案の定力が入らず、そのまま翔太の腕の中に倒れ込んでしまった。
「顔色、まだ悪いな。
沙奈。
無理しなくていい。
頼る時は、俺の事頼って。
歩かせるわけにはいかないから、このまま抱くからな。」
私の返事を聞くまでもなく、翔太は私の体を軽々と持ち上げていた。
それから、呼吸器外来連れられてからその後循環器外来へと回されていた。
心電図の検査から、冷たい液を塗られるエコーの検査。
呼吸機能検査。
たくさん、検査をやって私は疲弊していた。
こんなことで、疲れてしまうなんて…。
これも、病気のせいなのかな。
「沙奈。お疲れ様。
疲れただろう?」
翔太にそう言われ、翔太は私の肩を自分へ引き寄せていた。
「疲れただろうから、今はゆっくり休んでていいよ。」
「ありがとう。翔太。」
私は、翔太に身を任せ翔太の体にもたれ掛かるようにぐったりとしていた。
「な…。
沙奈!起きて。」
「翔太…?
あれ、ここはどこ?」
「病院の駐車場だよ。
保健室で眠っていたから、起こさないように車に乗せたんだ。
途中でご飯食べに寄ったけど、また眠ってたんだな。」
そうだ。
私、さっきと同じように翔太に起こされたんだっけ。
「ごめん。翔太。」
「え?」
「酔った…。」
「大丈夫か?
この袋に出しちゃっていいよ。」
私は昔から、乗り物に酔いやすくて薬を飲み忘れると吐いてしまう。
「私、車に乗る前酔い止めのお薬…飲み忘れ…てて。」
「今は無理に話さなくていい。
それに、俺も知っていたのに気づけなくて悪かった。」
優しく、翔太は私の背中をさすってくれていた。
首を横に振ることに必死だった。
「少し、落ち着いてから行こうな。」
しばらく、翔太に背中をさすられてからようやく吐き気も嘔吐も少しずつおさまってきた。
「沙奈。大丈夫か?」
「大丈夫。さっきよりも落ち着いてきた。」
「そうか。
このまま、病院の中入れそうか?」
翔太は、運転席から降り後部座席の扉を開けた。
立てるかな…?
随分吐いて、体力が消耗した様な気がする。
足にも力が入らない…。
でも、歩けないと翔太が心配してしまう。
「うん…。平気。」
車から降りようと、足に力を入れてみたけど案の定力が入らず、そのまま翔太の腕の中に倒れ込んでしまった。
「顔色、まだ悪いな。
沙奈。
無理しなくていい。
頼る時は、俺の事頼って。
歩かせるわけにはいかないから、このまま抱くからな。」
私の返事を聞くまでもなく、翔太は私の体を軽々と持ち上げていた。
それから、呼吸器外来連れられてからその後循環器外来へと回されていた。
心電図の検査から、冷たい液を塗られるエコーの検査。
呼吸機能検査。
たくさん、検査をやって私は疲弊していた。
こんなことで、疲れてしまうなんて…。
これも、病気のせいなのかな。
「沙奈。お疲れ様。
疲れただろう?」
翔太にそう言われ、翔太は私の肩を自分へ引き寄せていた。
「疲れただろうから、今はゆっくり休んでていいよ。」
「ありがとう。翔太。」
私は、翔太に身を任せ翔太の体にもたれ掛かるようにぐったりとしていた。