すてきな天使のいる夜に
ーside 音羽ー
沙奈の抱えていることは闇が深くて幼なじみの私でも全てを知っている訳ではない。
彼女の抱えてる闇の深さ、そしてそれを背負う物が大きすぎていつも1人で抱え込んで、何も悟られないように必死に隠してきたことを昔から知っている。
だから、私達の前でも泣いている姿は見たことがなかった。
初めて見る、沙奈の姿。
沙奈の涙は、ずっと我慢していたものが壊れ流れ出ているような涙だった。
私の腕の中で、安心したかのように眠る沙奈。
話を聞いたのが放課後でよかった。
安堵のため息が漏れる。
そんな沙奈を見ていると、沙奈の携帯がなった。
画面が光ると、「翔太」と名前が書かれていた。
「沙奈、沙奈。起きて。」
体を揺すっても沙奈は起きず、どうしようかと考えていると、部活を終えた瑛人が入ってきた。
「瑛人。何してるの?」
「それ、こっちのセリフ。
音羽こそ何やってるの…って、沙奈?」
「沙奈、疲れて寝ちゃったみたいなの。
揺すっても起きなくて、どうしようかと思ってたの。」
「家まで、俺が運ぼうか?」
「でも、瑛人部活で疲れてるんじゃない?」
「沙奈のためなら大丈夫。
音羽、悪いんだけど沙奈の荷物お願いしてもいい?」
「当たり前でしょう。」
私と瑛人は、沙奈の家へ一緒に向かった。
校門の外へ出ると、翔太さんが待っていた。
「音羽、瑛人!
沙奈に何かあったの?」
「あっ、いや。
そうじゃなくて、沙奈疲れて寝ちゃって起こしても起きなかったので家まで連れていこうと思って…。」
「そうか、2人とも沙奈のためにありがとう。
沙奈は任せて。
2人も、車に乗って。
家まで送るよ。」
「いや!大丈夫です。
それよりも、沙奈。今日は疲れたと思うので早めにゆっくり休ませてあげて下さい。」
「ありがとう、音羽。
だけど、沙奈のために遅くまで残ってくれてたなら申し訳ないからさ。
瑛人も、部活で疲れただろうから車に乗って行きなよ。」
私と、瑛人は翔太さんのお言葉に甘えて車に乗せてもらった。
私が、沙奈の病気のことを聞いたって翔太さんに話さなくてもいいのかな。
きっと、沙奈は話したのも私が初めてだろうから瑛人も知らないんだろうな…。
沙奈から話を聞いて、少し沙奈のことを1人で支えて行けるか不安な気持ちになった。
もちろん、沙奈の力になりたいし支えにもなりたいって思ってる。
だけど、病気の知識とかもなくて沙奈が倒れたらきっと今の自分にはなにも出来ない。
家にいる間は、紫苑さんや翔太さんが沙奈の傍にいてくれると思うからいいけど、学校では1番傍にいれるのは私だ。
そのためにも、私も病気のこと勉強しないとな。
私は、翔太さんの車から降ろしてもらってから、近くの本屋さんへ向かい沙奈の病気のことが書いてある医学書を探した。
沙奈の抱えていることは闇が深くて幼なじみの私でも全てを知っている訳ではない。
彼女の抱えてる闇の深さ、そしてそれを背負う物が大きすぎていつも1人で抱え込んで、何も悟られないように必死に隠してきたことを昔から知っている。
だから、私達の前でも泣いている姿は見たことがなかった。
初めて見る、沙奈の姿。
沙奈の涙は、ずっと我慢していたものが壊れ流れ出ているような涙だった。
私の腕の中で、安心したかのように眠る沙奈。
話を聞いたのが放課後でよかった。
安堵のため息が漏れる。
そんな沙奈を見ていると、沙奈の携帯がなった。
画面が光ると、「翔太」と名前が書かれていた。
「沙奈、沙奈。起きて。」
体を揺すっても沙奈は起きず、どうしようかと考えていると、部活を終えた瑛人が入ってきた。
「瑛人。何してるの?」
「それ、こっちのセリフ。
音羽こそ何やってるの…って、沙奈?」
「沙奈、疲れて寝ちゃったみたいなの。
揺すっても起きなくて、どうしようかと思ってたの。」
「家まで、俺が運ぼうか?」
「でも、瑛人部活で疲れてるんじゃない?」
「沙奈のためなら大丈夫。
音羽、悪いんだけど沙奈の荷物お願いしてもいい?」
「当たり前でしょう。」
私と瑛人は、沙奈の家へ一緒に向かった。
校門の外へ出ると、翔太さんが待っていた。
「音羽、瑛人!
沙奈に何かあったの?」
「あっ、いや。
そうじゃなくて、沙奈疲れて寝ちゃって起こしても起きなかったので家まで連れていこうと思って…。」
「そうか、2人とも沙奈のためにありがとう。
沙奈は任せて。
2人も、車に乗って。
家まで送るよ。」
「いや!大丈夫です。
それよりも、沙奈。今日は疲れたと思うので早めにゆっくり休ませてあげて下さい。」
「ありがとう、音羽。
だけど、沙奈のために遅くまで残ってくれてたなら申し訳ないからさ。
瑛人も、部活で疲れただろうから車に乗って行きなよ。」
私と、瑛人は翔太さんのお言葉に甘えて車に乗せてもらった。
私が、沙奈の病気のことを聞いたって翔太さんに話さなくてもいいのかな。
きっと、沙奈は話したのも私が初めてだろうから瑛人も知らないんだろうな…。
沙奈から話を聞いて、少し沙奈のことを1人で支えて行けるか不安な気持ちになった。
もちろん、沙奈の力になりたいし支えにもなりたいって思ってる。
だけど、病気の知識とかもなくて沙奈が倒れたらきっと今の自分にはなにも出来ない。
家にいる間は、紫苑さんや翔太さんが沙奈の傍にいてくれると思うからいいけど、学校では1番傍にいれるのは私だ。
そのためにも、私も病気のこと勉強しないとな。
私は、翔太さんの車から降ろしてもらってから、近くの本屋さんへ向かい沙奈の病気のことが書いてある医学書を探した。