すてきな天使のいる夜に
ーside 沙奈ー
私は、正直に自分の心と1週間向き合った。
あれから、紫苑から私の過去について触れてくることはなかった。
ただ、ひたすら私の決断を待っててくれていた。
あの日から、紫苑はいつもと変わらずに私に接してくれていた。
たしかに、きっとこのままだとまたいつあの日の事を思い出して過呼吸を起こしてしまうか分からない。
自分でも分かってる。
過去に囚われていても、何も解決にはならないこと。
自分を苦しめるだけということ。
それに、時間は待ってくれないし苦しんでいる時間の流れにも寄り添ってはくれない。
悩んでいる間にも、月日は流れていく。
時間が解決してくれる訳でもない。
そんなことで、忘れられるのならこんなに辛くないんだから。
「紫苑。あの…」
私は、紫苑と翔太の2人が揃っている今日に話すことを決めた。
「どうした?沙奈。」
紫苑は、洗い物の手を止めてくれた。
「その…。」
気持ちが、追いついて来ない。
ちゃんと、今日に話そうって決めたのに。
やっぱり、話せないのかな…。
私、ずっとこのままなのかな?
「ほら。俯くな。
俯いても、いい事なんてないんだよ。
自分の気持ちが、余計に分からなくなってしまう。
ちゃんと顔を上げて前を向いて。
沙奈のペースでいいよ。ゆっくり話して。」
紫苑は、私の目線に合わせ私に安心させるようにそう話した。
そうだよね。
焦らなくてもいいんだよね。
紫苑と、翔太は私を急かしたりしないんだから。
いつだって、私のペースに合わせて一緒に寄り添ってくれる。
「過去のこと…。
あの日のことで、紫苑と翔太に話がしたいの。
だから、聞いてくれる?」
言えた。
手の震え、足の震えが止まらないけどちゃんと言えた。
「分かった。
沙奈、えらいぞ。
ありがとう。決断してくれて。」
優しく、安心出来る紫苑の腕の中に私は抱き寄せられていた。
「沙奈。ゆっくり話を聞くから、焦らなくていいよ。」
翔太も私の頭に手を乗せて、優しい眼差しで私を見つめていた。
「ありがとう。」
それから、いつも食事を摂る席に座って私はできるだけ、落ち着いて話し始めた。
私は、正直に自分の心と1週間向き合った。
あれから、紫苑から私の過去について触れてくることはなかった。
ただ、ひたすら私の決断を待っててくれていた。
あの日から、紫苑はいつもと変わらずに私に接してくれていた。
たしかに、きっとこのままだとまたいつあの日の事を思い出して過呼吸を起こしてしまうか分からない。
自分でも分かってる。
過去に囚われていても、何も解決にはならないこと。
自分を苦しめるだけということ。
それに、時間は待ってくれないし苦しんでいる時間の流れにも寄り添ってはくれない。
悩んでいる間にも、月日は流れていく。
時間が解決してくれる訳でもない。
そんなことで、忘れられるのならこんなに辛くないんだから。
「紫苑。あの…」
私は、紫苑と翔太の2人が揃っている今日に話すことを決めた。
「どうした?沙奈。」
紫苑は、洗い物の手を止めてくれた。
「その…。」
気持ちが、追いついて来ない。
ちゃんと、今日に話そうって決めたのに。
やっぱり、話せないのかな…。
私、ずっとこのままなのかな?
「ほら。俯くな。
俯いても、いい事なんてないんだよ。
自分の気持ちが、余計に分からなくなってしまう。
ちゃんと顔を上げて前を向いて。
沙奈のペースでいいよ。ゆっくり話して。」
紫苑は、私の目線に合わせ私に安心させるようにそう話した。
そうだよね。
焦らなくてもいいんだよね。
紫苑と、翔太は私を急かしたりしないんだから。
いつだって、私のペースに合わせて一緒に寄り添ってくれる。
「過去のこと…。
あの日のことで、紫苑と翔太に話がしたいの。
だから、聞いてくれる?」
言えた。
手の震え、足の震えが止まらないけどちゃんと言えた。
「分かった。
沙奈、えらいぞ。
ありがとう。決断してくれて。」
優しく、安心出来る紫苑の腕の中に私は抱き寄せられていた。
「沙奈。ゆっくり話を聞くから、焦らなくていいよ。」
翔太も私の頭に手を乗せて、優しい眼差しで私を見つめていた。
「ありがとう。」
それから、いつも食事を摂る席に座って私はできるだけ、落ち着いて話し始めた。