夢みたもの
「ひなこ?」
首を傾げた鞠子があたしの顔を覗き込む。
「どうかした?」
「あ、ごめん。考え事してた」
「ふぅん?」
そう呟いた鞠子は、次の瞬間、大きく目を見開いて立ち上がる。
「ヤバイ!!次の英語、毬子当たってるんだった!」
英語教師は、次の授業で当てる生徒を予め指名しておく。
「どうしよぉ。ひなこ、予習出来てる?」
「ごめん・・途中まで。それに、あたし英語苦手だから自信ないよ」
「えぇ〜!?」
「間違ってるかもしれないけど・・・写す?」
「うん!ノート持ってくる!」
鞠子が弁当箱を持って立ち上がる。
そんな鞠子の目の前に、すっとノートが差し出された。
「ホント世話が焼けるんだから」
「葵ちゃん」
呆れ顔の葵は、ノートで鞠子の頭をポンポン叩く。
「ほら、早く写しなさい」
「葵ちゃぁん」
「もうすぐ予鈴が鳴るわよ?」
「うん、葵ちゃん大好き!!」
「その言葉、いい加減聞き飽きたわ」
ため息混じりにそう言うと、葵は小さく笑った。
首を傾げた鞠子があたしの顔を覗き込む。
「どうかした?」
「あ、ごめん。考え事してた」
「ふぅん?」
そう呟いた鞠子は、次の瞬間、大きく目を見開いて立ち上がる。
「ヤバイ!!次の英語、毬子当たってるんだった!」
英語教師は、次の授業で当てる生徒を予め指名しておく。
「どうしよぉ。ひなこ、予習出来てる?」
「ごめん・・途中まで。それに、あたし英語苦手だから自信ないよ」
「えぇ〜!?」
「間違ってるかもしれないけど・・・写す?」
「うん!ノート持ってくる!」
鞠子が弁当箱を持って立ち上がる。
そんな鞠子の目の前に、すっとノートが差し出された。
「ホント世話が焼けるんだから」
「葵ちゃん」
呆れ顔の葵は、ノートで鞠子の頭をポンポン叩く。
「ほら、早く写しなさい」
「葵ちゃぁん」
「もうすぐ予鈴が鳴るわよ?」
「うん、葵ちゃん大好き!!」
「その言葉、いい加減聞き飽きたわ」
ため息混じりにそう言うと、葵は小さく笑った。