夢みたもの
何だか落ち着かない。
「‥‥」
病室のドアを前に、あたしは小さく長い息を吐いた。
『ユーリに会いたい』
そう思うのに、何故か戸惑う。
病室を前にして、やっと実感が湧いてきた。
『このドアの向こうにユーリが居る』
そう思うと、緊張で鼓動が速くなった。
「‥‥」
気持ちを落ち着かせる為、もう一度息を吐く。
そして、思い切ってドアの把手に手を伸ばすと、あたしはその手に力を込めた。
「‥‥ユーリ‥?」
病室に入ったあたしは、小さく小さく声をかけた。
いつもと変わらない病室。
窓から差し込む光に照らされた花束。
ベットの膨らみ。
でも、いつもと違う。
いつも音を立てていた酸素マスクが無い。
サイドテーブルに置かれたユーリのノートが開かれている。
その事に気付いた瞬間。
居ても立ってもいられなくなった。
「ユーリ‥!!」
思わず声を上げた。
ひとりでに足が動く。
足がもつれて転びそうになりながら‥‥あたしはベットに駆け寄った。
頭は真っ白で‥‥何も思い付かない。
ただ‥体が勝手に反応して、その反応するままに動く。
あたしは、ユーリの枕元に崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ。
そして
胸に込み上げてくるものを感じながら‥‥
あたしは震える唇を動かした。
「‥‥ユーリ‥」
「‥‥」
病室のドアを前に、あたしは小さく長い息を吐いた。
『ユーリに会いたい』
そう思うのに、何故か戸惑う。
病室を前にして、やっと実感が湧いてきた。
『このドアの向こうにユーリが居る』
そう思うと、緊張で鼓動が速くなった。
「‥‥」
気持ちを落ち着かせる為、もう一度息を吐く。
そして、思い切ってドアの把手に手を伸ばすと、あたしはその手に力を込めた。
「‥‥ユーリ‥?」
病室に入ったあたしは、小さく小さく声をかけた。
いつもと変わらない病室。
窓から差し込む光に照らされた花束。
ベットの膨らみ。
でも、いつもと違う。
いつも音を立てていた酸素マスクが無い。
サイドテーブルに置かれたユーリのノートが開かれている。
その事に気付いた瞬間。
居ても立ってもいられなくなった。
「ユーリ‥!!」
思わず声を上げた。
ひとりでに足が動く。
足がもつれて転びそうになりながら‥‥あたしはベットに駆け寄った。
頭は真っ白で‥‥何も思い付かない。
ただ‥体が勝手に反応して、その反応するままに動く。
あたしは、ユーリの枕元に崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ。
そして
胸に込み上げてくるものを感じながら‥‥
あたしは震える唇を動かした。
「‥‥ユーリ‥」