26歳、婚活したら恋しました

コロナで入館時間が決まっているので、

休日でもそこまで混んでいなかった。


魚をゆっくり見ながら進んでいく。


「大学院の研究室で魚を飼ってたんだけど、

遺伝子の1つをちょっといじると透明になるんだ」

※遺伝子だったか記憶が定かでないです…


「え」


「そしたら中の構造がよくわかるでしょ」


「そっか!おもいしろいね」


「でも透明化させた魚は早く死ぬんだよね」


「どうして?」


「知らない」


「なんで知らないの(笑)」


魚を見ながらそんな話をしていた。



そして、人気のクラゲコーナーへ。


ゆらゆら動くライトアップされたクラゲを眺める。


普通ならとてもロマンチックなはず。


「クラゲって性別ないんだよ」


「そうなの?じゃあどうやって繁殖するの?」


「知らない」


「なんで重要なとこ知らないのよ」


「自分で繁殖するんだよ」


「え、どうやって?繁殖したいと思ったらできるの?」


「そうじゃない?」


私たちはクラゲを見ながら繁殖について考えていた。
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