26歳、婚活したら恋しました
2回目のデート
デート当日。
駅で待ち合わせして、科学館の近くのイタリアンへ。
パスタを食べながらお互いの仕事の近況報告をした。
相変わらず彼は忙しいらしい。
腹ごしらえを終え、科学館へ向かった。
彼が時間指定のチケットを取っておいてくれたから
スムーズに入館することができた。
「よし、地下から攻めるか上から攻めるか」
「下でしょ」
彼が下からというので下から見て回ることにした。
地下は本当に科学の世界についてで、
高校で生物しか習わなかったわたしには未知の世界だった。
1つ1つの展示を説明と共にしっかり読むわたしと、
展示を見て懐かしいと言わんばかりの反応をする彼。
展示の説明が難しくよく分からずにいると、
「これは1mをこの長さですって決めたやつだよ」
「これは凄い勢いで粒子をぶつけて
より細かい粒子を見るために使われるんだよ」
など横から分かりやすく説明してくれた。
彼は根っからの理系だから
ここにあるものは大抵みたら分かるらしい。
それが尊敬できて魅力的で頼もしかった。
普通なら「何それ、つまんない」となるかもしれない。
でも高校から文系専攻で理系科目の勉強を
ほとんどしていないわたしにとってとても新鮮だった。