last Days〜キミに出逢って知った事〜
「で、最後が……」
良が和泉ナオを紹介しようと口を開くとともに「もう、こいつは知ってる」
と和泉ナオが呟いた。
「え、そうなの??」
「どこでしりおーたん??」
「さっきな」
和泉ナオは、良たちを見ながら笑って行った。
「それでさ??この子は??」
「そう言えば名前に聞いてないね!」
「誰なん??」
3人は、こちらをキラキラした目を向けてこちらを見る。
え、これは自己紹介的なのをしないといけない雰囲気??
さすがにみんな教えてくれたらした方がいいのかな……??
「私は、橘真優。あんまり学校に来てないんだ。病気がちで来れないの。きても保健室にいるからなかなか友達出来なくてそれにどんな人が居るかもしらない」
「運動とかも全然できないし、遊びなんかもいけない。今日たまたま体調よくて学校来てた時に和泉ナオに出会っただけなんだよね」
「だからたぶんあんまり会うことないし。今日は、ありがと」
そうゆう私に3人は、はてなを浮かべたようにキョトンとしている。
「なんの病気か知らないけどこれから俺らみんな友達じゃん??」
「そうそうー!!ナオが真優ちゃんのこと気に入ったんやったらもう俺ら友達やしこれからたくさん色んなことしたらええんちゃう??」
にっこり笑ってこっちに向かって言ってくる。
「俺もそう思う」
ぼそっと2人の後に友紀が呟く。
「友達一気に4人もできたな」
和泉ナオは、ニコっと私を見て笑ってみせた。
不本意たけど今日、私は、4人の友達ができた。
頭の色もカラフルだしあんまり評判がいいとは、言えない人たち。
それでもやっと私は、生まれて初めて友達ができた……。
「ほんで、今日はもう帰るん?」
未来が私に尋ねてくる。
「今日は、体調いいから最後まで学校にいようかなって思ってる」
「なら遊びに行かへん??真優がやったことないこと毎日1つずつやっていこや!」
「お、未来にしてはいいこと言うじゃん!」
良が未来の肩をバシバシ叩く。
「なんやて!せっかく友達になったんやしと思って俺は!」
「まともな事言うから明日雨降るかも」
友紀が煽ってくる。
そんな光景を見ている和泉ナオが口を開く。
「で、どうする??行くか行かないか」
「真優が決めろ」
遊び……。
放課後になんて行ったことないし。
そもそも誰かとどこかに行くとかもした事ない。