孤独なヒロイン



「お前のじゃねーし。行くぞ莉沙。」




そう言ってわたしを優しく立たせ手を引いて歩き始めた。




「あ、」



何かを思い出したように振り返り





「皐月に手は出さねーほうがいいよ。あいつ怒ったら俺らでも止まらねーから。」




寛太がそういうと




「ちょっと!どういうことよ!私だって女なんだけど?!守れよくそばか!」


怒る皐月と



「まぁー、道場の娘には勝てねーよな。」



納得する裕也くん。



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