いつか、君と同じ世界を見たい
一章 青い君
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__ピピピピピ
1日の始まりを告げる不快な音が頭を鳴らす。
「……はぁ。」
アラームを止めこのベットから出たがらない体を無理矢理起こし、部屋を出て一階へ降りた。
「おはよう、お母さん。」
私はリビングにいた母の背中に声をかけた。
お母さんは振り返り、優しく笑う。
「おはよう華夜。今日は早いんだね。」