オレンジ色の君
「やだ」

その男は比奈が叫んだことに

少しも動じた様子も見せず

比奈がいる塀の所の下に

ドスッとあぐらをかいて座った。















ビリリッ














『なに…してんの?』

「何って昼飯」

平然とした表情のまま

袋から取り出したメロンパンを

口いっぱいに頬張る。
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