おうちかいだん
~翌日~
「リサ! お風呂に入りなさい!」
今日もまた、お母さんの呼び掛けで私はベッドから立ち上がった。
昨日、鏡に映った女の子は誰だったのか。
……ダメだ。
そんなことを考え出したら、またおかしなことが起こるかもしれない。
今から一番好きなお風呂に入るというのに、おかしなことは考えたくない。
パジャマと下着をタンスから取り出して部屋を出る。
「今日は……出ないよね」
相変わらず暗い階段。
照明が暗くて、ただでさえ不気味な階段をますます異様な様相に仕立て上げている。
ギシギシと音を立てながら階段を下りる。
暗闇が、黒の色が一階に溜まっているかのようで、私はその怪しげな色に身体を浸す。
この暗闇という色は厄介だ。
どれだけ鮮やかな色でも、一瞬にしてわからなくしてしまうから。
なんて、そんなことを考えなきゃならないほど、私は意識してしまっているんだろうな。
階段を下りて、玄関から家の奥に続く廊下に足を踏み入れる。
昨日までは、暗い廊下が怖いと思っていたけど、今はありがたくも思える。
だって、正面にある鏡が、真っ暗だと何も見えないから。
光があるから多少見えはするけど、それでも明るいよりはマシだ。
「リサ! お風呂に入りなさい!」
今日もまた、お母さんの呼び掛けで私はベッドから立ち上がった。
昨日、鏡に映った女の子は誰だったのか。
……ダメだ。
そんなことを考え出したら、またおかしなことが起こるかもしれない。
今から一番好きなお風呂に入るというのに、おかしなことは考えたくない。
パジャマと下着をタンスから取り出して部屋を出る。
「今日は……出ないよね」
相変わらず暗い階段。
照明が暗くて、ただでさえ不気味な階段をますます異様な様相に仕立て上げている。
ギシギシと音を立てながら階段を下りる。
暗闇が、黒の色が一階に溜まっているかのようで、私はその怪しげな色に身体を浸す。
この暗闇という色は厄介だ。
どれだけ鮮やかな色でも、一瞬にしてわからなくしてしまうから。
なんて、そんなことを考えなきゃならないほど、私は意識してしまっているんだろうな。
階段を下りて、玄関から家の奥に続く廊下に足を踏み入れる。
昨日までは、暗い廊下が怖いと思っていたけど、今はありがたくも思える。
だって、正面にある鏡が、真っ暗だと何も見えないから。
光があるから多少見えはするけど、それでも明るいよりはマシだ。