おうちかいだん
この顔……私に似てるけど私じゃない!
「なんてバカな子かしらね、リサは! 大人しく私の言う通りにしていれば、ずっと綺麗なままでいられたのに!」
「や、やっぱり……ミサは私じゃなかったんだね! 離して、離してよ!」
おかしいと思ったんだ。
あの不気味な女の人の手。
ロウソクを入れ替えるあの手が、反転しているとはいえ私の手にそっくりだったから。
傷の位置も、ほくろの場所も、爪の長さも同じで……違うのは顔だけだった。
つまり……。
「あの人が……本当の私なの?」
「あらあらあらあら、気付いてたなんて意外。私と似てる顔なんて、2人も存在する意味はないでしょ? だから顔の皮を剥いで殺してやったのに、まさか生きてたなんてね! でも、リサが否定し続けてくれたおかげで、簡単に殺すことが出来たよ。これでリサは私、私はリサになったんだから感謝してよね」
複雑な気分だった。
確かにミサに戻ってくれるのを望んでいたけど、まさか鏡の中の私が殺されたなんて。
それに、私に似たミサというこの人物は一体……。
「ミサは……何者なの」
「リサ……あなたねぇ。自分の母親の名前も忘れたわけ? 随分と親不孝じゃないの。そんな子には罰を与えないといけないね」
「なんてバカな子かしらね、リサは! 大人しく私の言う通りにしていれば、ずっと綺麗なままでいられたのに!」
「や、やっぱり……ミサは私じゃなかったんだね! 離して、離してよ!」
おかしいと思ったんだ。
あの不気味な女の人の手。
ロウソクを入れ替えるあの手が、反転しているとはいえ私の手にそっくりだったから。
傷の位置も、ほくろの場所も、爪の長さも同じで……違うのは顔だけだった。
つまり……。
「あの人が……本当の私なの?」
「あらあらあらあら、気付いてたなんて意外。私と似てる顔なんて、2人も存在する意味はないでしょ? だから顔の皮を剥いで殺してやったのに、まさか生きてたなんてね! でも、リサが否定し続けてくれたおかげで、簡単に殺すことが出来たよ。これでリサは私、私はリサになったんだから感謝してよね」
複雑な気分だった。
確かにミサに戻ってくれるのを望んでいたけど、まさか鏡の中の私が殺されたなんて。
それに、私に似たミサというこの人物は一体……。
「ミサは……何者なの」
「リサ……あなたねぇ。自分の母親の名前も忘れたわけ? 随分と親不孝じゃないの。そんな子には罰を与えないといけないね」