七色の魔法使い#4~月は風の手を借りて~
「疲れた……」
そう呟いて、僕は伸びをする。僕の目の前にあるパソコンの画面に映ってるのは、依頼されて描いてる絵。
僕は、最近ネットにイラストを載せ始めたんだ。何枚かイラストを載せただけなのに、フォロワー数が千人を越えてるんだけど。
僕は夏休みということもあり、依頼を受けながらフォルトゥナで妖魔を倒してるんだ。
そう言えば……夏休みに入ってくらいから、この世界に来る妖魔の数は増えたような気がするんだよな……。
握ってたペンを置いて、窓に目を移す。微かに妖魔の気配を感じて、僕はパソコンの電源を切った。
「……」
そして、僕は妖魔の気配がした方向に走り出す。妖魔がいたのは、誰もいない路地裏だった。僕は、いつもフォルトゥナで使ってる刀を作り出して構える。
「……まだいるんだろう?出てきなよ」
僕がそう言うと、物陰から妖魔が数匹飛び出してきた。妖魔は、僕をぐるりと囲むように立つ。
「……これは多いな……」
僕は辺りを見渡すと、そう呟いた。
「冬都(ふゆと)くん!」
空から声が降って来たと思ったら、僕の近くに楓(かえで)と紫月(しづき)が私服姿で着地する。楓は珍しくポニーテールではなく、下の方で1つに結んでいた。
そう呟いて、僕は伸びをする。僕の目の前にあるパソコンの画面に映ってるのは、依頼されて描いてる絵。
僕は、最近ネットにイラストを載せ始めたんだ。何枚かイラストを載せただけなのに、フォロワー数が千人を越えてるんだけど。
僕は夏休みということもあり、依頼を受けながらフォルトゥナで妖魔を倒してるんだ。
そう言えば……夏休みに入ってくらいから、この世界に来る妖魔の数は増えたような気がするんだよな……。
握ってたペンを置いて、窓に目を移す。微かに妖魔の気配を感じて、僕はパソコンの電源を切った。
「……」
そして、僕は妖魔の気配がした方向に走り出す。妖魔がいたのは、誰もいない路地裏だった。僕は、いつもフォルトゥナで使ってる刀を作り出して構える。
「……まだいるんだろう?出てきなよ」
僕がそう言うと、物陰から妖魔が数匹飛び出してきた。妖魔は、僕をぐるりと囲むように立つ。
「……これは多いな……」
僕は辺りを見渡すと、そう呟いた。
「冬都(ふゆと)くん!」
空から声が降って来たと思ったら、僕の近くに楓(かえで)と紫月(しづき)が私服姿で着地する。楓は珍しくポニーテールではなく、下の方で1つに結んでいた。
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