七色の魔法使い#4~月は風の手を借りて~
その言葉とともに、妖魔に向かって光の矢が降り注いだ。
「……アイビー……」
地面に着地したアイビーは、真っ直ぐに妖魔を見つめる。
「……まぁ良いです。冬都、楓、紫月。遅れてすみません」
アイビーは、僕らを見ると微笑んだ。いつの間にか、妖魔の姿が消えてる。
「……あれ?テオの姿が消えたし……」
辺りを見渡したアイビーは、そう呟いてため息をついた。
「……テオ?」
「はい。あの大きな妖魔の名前です。妖魔にも名前が付いている場合があるんです」
アイビーは、弓を消しながら僕らの方を向く。気が付けば、僕の手に灯っていた青い炎は消えていた。
「ねぇ……アイビー。さっき言ってた封印って、どういうこと?」
僕が問いかけると、アイビーは人差し指を自分の口元に当てると「内緒です」と意地悪そうに笑う。
「……とりあえず、急ぎましょう。皆さんが待っています……着地準備を」
辺りを見渡したアイビーは、呪文を唱えた。ふわりと軽く体が浮いて、景色が変わる。地面に着地すると、誰もいない路地裏に出た。
「冬都、待ってたよ……」
優しく微笑んで、私服を着た大智が僕に近寄って来る。
「冬都~!この世界で会うのは久しぶり!!」
僕に走って近付いてきた輝一は、僕に抱きついた。
「……アイビー……」
地面に着地したアイビーは、真っ直ぐに妖魔を見つめる。
「……まぁ良いです。冬都、楓、紫月。遅れてすみません」
アイビーは、僕らを見ると微笑んだ。いつの間にか、妖魔の姿が消えてる。
「……あれ?テオの姿が消えたし……」
辺りを見渡したアイビーは、そう呟いてため息をついた。
「……テオ?」
「はい。あの大きな妖魔の名前です。妖魔にも名前が付いている場合があるんです」
アイビーは、弓を消しながら僕らの方を向く。気が付けば、僕の手に灯っていた青い炎は消えていた。
「ねぇ……アイビー。さっき言ってた封印って、どういうこと?」
僕が問いかけると、アイビーは人差し指を自分の口元に当てると「内緒です」と意地悪そうに笑う。
「……とりあえず、急ぎましょう。皆さんが待っています……着地準備を」
辺りを見渡したアイビーは、呪文を唱えた。ふわりと軽く体が浮いて、景色が変わる。地面に着地すると、誰もいない路地裏に出た。
「冬都、待ってたよ……」
優しく微笑んで、私服を着た大智が僕に近寄って来る。
「冬都~!この世界で会うのは久しぶり!!」
僕に走って近付いてきた輝一は、僕に抱きついた。