七色の魔法使い#4~月は風の手を借りて~
「……2人とも、来れたの?」
女性は、驚いた様子で2人を見た。2人は、顔を見合わせると「踊りたいので!」と声を揃える。
「分かったわ。2人とも、準備をしてきなさい」
「はい!」
2人は声を揃えて返事をすると、走り出した。
「ごめんなさい。せっかく声をかけてくれたのに……」
女性は申し訳なさそうな顔をした後、微笑んでどこかへと歩いていく。
「紫月、楓……踊れたんだ」
「うん……僕と楓は、幼なじみなんだけど……小さい時から一緒にダンスを習ってて……楓は、ずっと踊り手になりたかったんだ」
輝一の呟きに、そう紫月が答えた。楓はでも、と言葉を続ける。
「……私の踊りを認めてくれる人はいなかった。私の両親は、『お前が踊り手?笑える』って笑ったんだ……だから、私は踊るのを止めた!」
「僕は、楓が踊らなくなったから踊らないだけなんだけどね……僕も楓も、本当は踊りたいんだよ。まぁ、僕も楓も趣味として踊ってるだけだけど……それでも、踊り手になりたいな……とは思うかな……でも、不安なんだ……こんな僕が踊り手をして良いのかって……そんな時は、いつも楓が側にいてくれるんだ」
「ごめんね……こんな話をして。さぁ、今日は祭りだし、楽しもう!」
女性は、驚いた様子で2人を見た。2人は、顔を見合わせると「踊りたいので!」と声を揃える。
「分かったわ。2人とも、準備をしてきなさい」
「はい!」
2人は声を揃えて返事をすると、走り出した。
「ごめんなさい。せっかく声をかけてくれたのに……」
女性は申し訳なさそうな顔をした後、微笑んでどこかへと歩いていく。
「紫月、楓……踊れたんだ」
「うん……僕と楓は、幼なじみなんだけど……小さい時から一緒にダンスを習ってて……楓は、ずっと踊り手になりたかったんだ」
輝一の呟きに、そう紫月が答えた。楓はでも、と言葉を続ける。
「……私の踊りを認めてくれる人はいなかった。私の両親は、『お前が踊り手?笑える』って笑ったんだ……だから、私は踊るのを止めた!」
「僕は、楓が踊らなくなったから踊らないだけなんだけどね……僕も楓も、本当は踊りたいんだよ。まぁ、僕も楓も趣味として踊ってるだけだけど……それでも、踊り手になりたいな……とは思うかな……でも、不安なんだ……こんな僕が踊り手をして良いのかって……そんな時は、いつも楓が側にいてくれるんだ」
「ごめんね……こんな話をして。さぁ、今日は祭りだし、楽しもう!」