エリート官僚はお見合い妻と初夜に愛を契り合う

「ふうん。その本を見れば俺でも作れるのか?」
「たぶん作れますけど……ここにレシピの制作者がいるんですから、私に教わればいいじゃないですか」
「お前の知らないところで上達して、後で驚かせたいんだよ」
「ふふ、そっか。じゃあ、楽しみにしておきます」

 そうこうしているうちに、ジャガイモを発見。

 必要な食材はまだまだたくさんあるが、時成さんと一緒なら、ただの買い物が宝探しみたいに思えて、たくさん歩くのもまったく苦じゃなかった。


 ホテルに戻り、さっそく夕食の準備に取り掛かろうとキッチンでエプロンをつける。時成さんは一度汗を流すため、バスルームにシャワーを浴びにいった。

 丼ものを作ろうと思っているので、まず用意するのは白いご飯。コンドミニアムのキッチンには炊飯器まで用意されていたので、それを使って買ってきたお米を炊飯した。

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