エリート官僚はお見合い妻と初夜に愛を契り合う
今日は月曜だけれど、世間は大型連休が始まったばかりで今日も祝日。公務員の司波さんもお休みだよね?
本人から予定を聞いたわけではないので少し緊張しつつ、ジャガイモパンケーキの画像を彼に送信した。
【今日の朝食です! おいしそうでしょう?】とコメントを添えて。
すると間もなく既読表示がついて、司波さんから返信が。
【嫌がらせか? いつも朝はコーヒーだけなのに、写真を見たせいで腹が減っただろう】
腹が減った……。それは、私の料理を見て美味しそうと思ってくれたってことだよね?
思わず、口元ににんまりと笑みが浮かんだ。
家が近ければ、持っていってあげるのにな。いや、それより一緒に住んでいれば、熱々の出来たてを食べさせてあげられるのに。……でも、同棲は父が反対しているんだよね。
私は昨夜父とはメールしかしておらず、【帰ったらゆっくりお見合いの話を聞かせてくれ】と言われているだけだ。
帰宅した父に、私が司波さんに惚れ込んでいるアピールをすれば、認めてもらえるだろうか。
思いを巡らせつつ、スマホ上の指を動かして返信を打つ。