御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「あ! 賢人くん、お帰りなさい!」

「ごめん! 遅くなって。
仁さん、ちょうど良かった…。」

走ってきたのか、息が乱れている。
ここでバッチリ黒服姿の賢人くんはちょっとドキッとするな。カッコ良すぎる。

「賢人くん、今日は仕事じゃなかったんじゃないのか…?」

「一度戻って着替えてきたんです。
仁さん、少しお話出来ますか?」

「…わかった。あっちの席で聞こう。」

「あの…私は?」

仕事の話なら聞かなくていいのかな?

「何度も言うが、花は育休中だ。
それにみんな待っているんだろう?
戻ってやれ。」

「花ちゃん、ごめんね。
光はわかっていると思うから、戻ったことだけ伝えて。」

「はい。わかりました。
あ、賢人くんにサバカツサンドを頼んだの。」

「ありがとう! 後でいただくよ。」

なんだか食べる時間なさそうだなぁ。
念のため、BOXに詰めて用意しておこう。
厨房にそのことを伝えて席に戻った。



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