御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「光…お前は…こんな公衆の面前で、一体何を言ってるんだ⁉︎」

「あれ? 賢人! どうしてここにいるの?」

振り返ると、賢人くんだけでなく、寿貴先生と昇平もA terraceに揃っていた。
寿貴先生は渋い顔をしていて、昇平は笑いを堪えている。

「…事務局と打合せだ。13時からな。
その前にメシを食おうって話になって…」

そうなのだ。
ここにも変化があった。
人懐っこい昇平が皆さんを仲介して、寿貴先生と賢人くんもすっかり仲良くなったのだ。
それだけじゃない。周さんや春彦先生も参加して、今では5人で呑みに行く仲になっていた。

「光、お前達は目立つんだ。
頼むから、もうちょっとボリュームを抑えてくれ。
…それと、そんなんで大きくなるんなら、お前、とっくの昔に巨乳だろ? 騙されんな。」

「あら? 賢人さん、聞き捨てならないわ。
本当に効果あるのよ? だってほら〜!」

「秋香! やめなさい! 胸を持ち上げるんじゃない! お前は……恥ずかしくないのか?」

あら、春彦先生まで来ちゃった。

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