御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
結婚式前夜
ー朝倉家の跡継ぎー
8月10日
ついに明日、結婚式を迎える。
親族の皆んなが参列の為に上京してくれた。
久しぶりに会う父方の祖父母は、レジデンスのゲストルームに宿泊。そして叔父夫婦に従弟妹達はヘブンリーに宿泊する。
私の母方の祖父母は、私が生まれる前に他界していた。母には歳の離れた姉が1人いるけれど、若い時にイギリス人と結婚し、疎遠になっていた。その為、私が会ったことのある従弟妹は、蓮叔父さんの子供達だけだった。
前日から皆んなが来てくれていることもあり、私は仁貴を連れて実家に帰っていた。
「花、やっと会えたなぁ。
その子が仁貴くんか。初ひ孫だなぁ。」
「おじいちゃん! おばあちゃん!
来てくれてありがとう! どう? 腰の調子は。あまり無理しないでね?」
祖父はちょうど私が出産した直後に腰を痛めて、東京まで来られないでいた。高齢ではあるけど、まだまだ現役で、今は自宅の近くにコーヒー工房『善』を構えて、常連さんに囲まれた隠居生活を送っている。父と違い、事業を広げるよりは、常に最高のコーヒーを探究し、一人一人のお客様と会話を楽しんでいる。
「もうすっかり大丈夫だ。
それにしても雅貴くんにそっくりな子だなぁ。」
元々、若い時の雅じいちゃんは、最初の朝倉コーヒーの常連さんだったので、私の祖父とはよく知った仲なのだ。
ついに明日、結婚式を迎える。
親族の皆んなが参列の為に上京してくれた。
久しぶりに会う父方の祖父母は、レジデンスのゲストルームに宿泊。そして叔父夫婦に従弟妹達はヘブンリーに宿泊する。
私の母方の祖父母は、私が生まれる前に他界していた。母には歳の離れた姉が1人いるけれど、若い時にイギリス人と結婚し、疎遠になっていた。その為、私が会ったことのある従弟妹は、蓮叔父さんの子供達だけだった。
前日から皆んなが来てくれていることもあり、私は仁貴を連れて実家に帰っていた。
「花、やっと会えたなぁ。
その子が仁貴くんか。初ひ孫だなぁ。」
「おじいちゃん! おばあちゃん!
来てくれてありがとう! どう? 腰の調子は。あまり無理しないでね?」
祖父はちょうど私が出産した直後に腰を痛めて、東京まで来られないでいた。高齢ではあるけど、まだまだ現役で、今は自宅の近くにコーヒー工房『善』を構えて、常連さんに囲まれた隠居生活を送っている。父と違い、事業を広げるよりは、常に最高のコーヒーを探究し、一人一人のお客様と会話を楽しんでいる。
「もうすっかり大丈夫だ。
それにしても雅貴くんにそっくりな子だなぁ。」
元々、若い時の雅じいちゃんは、最初の朝倉コーヒーの常連さんだったので、私の祖父とはよく知った仲なのだ。