御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「寿貴先生も早く着替えて。
遅刻しちゃう!」
今日は私達が行かないと何も始まらないのだ。主役なんだから。でも、私達に、今から結婚式を挙げるという雰囲気は皆無だ。
……まあ仕方がない。赤ちゃんがいる我が家は完全に仁貴中心だから。
「よし。出来た!
仁貴〜。いい子だからもうちょっと待っててね。」
私も急いで着替える。メイクはプロの方にしてもらうから、今日は基礎化粧品だけいい。
前日からある程度用意をしておいたけれど、忘れ物がないか不安で仕方がない。
離乳食に専用のスプーン。いざという時の粉ミルク。飲み慣れていないから、飲んでくれるかわからなけど。あとは、お菓子だな。仁貴はあかちゃんせんべいがお気に入りだけど、あれはヨダレで溶けてベタベタにくっつくから、今日はボウロにしよう。私が買いに走る事はできないから、オムツもおしり拭きも多めに用意。もちろん、着替えも入れておく。
ひとまとめにマザーズバッグに入れる。
結局、心配事は仁貴のことばかりだ。
式の前後、授乳の時間は取るつもりでいる。
でも、基本的に今日はずっと預けたままの状態になるだろう。
いつものように、母に仁貴を預けるつもりでいた私。ところが、考えてみれば、新婦の母は忙しい。来賓や親族へのご挨拶があるのに仁貴の世話をずっとする事はできない。しかも式の間は留袖を着るということを失念していた。そのことに昨夜になって気づいたのだ。
遅刻しちゃう!」
今日は私達が行かないと何も始まらないのだ。主役なんだから。でも、私達に、今から結婚式を挙げるという雰囲気は皆無だ。
……まあ仕方がない。赤ちゃんがいる我が家は完全に仁貴中心だから。
「よし。出来た!
仁貴〜。いい子だからもうちょっと待っててね。」
私も急いで着替える。メイクはプロの方にしてもらうから、今日は基礎化粧品だけいい。
前日からある程度用意をしておいたけれど、忘れ物がないか不安で仕方がない。
離乳食に専用のスプーン。いざという時の粉ミルク。飲み慣れていないから、飲んでくれるかわからなけど。あとは、お菓子だな。仁貴はあかちゃんせんべいがお気に入りだけど、あれはヨダレで溶けてベタベタにくっつくから、今日はボウロにしよう。私が買いに走る事はできないから、オムツもおしり拭きも多めに用意。もちろん、着替えも入れておく。
ひとまとめにマザーズバッグに入れる。
結局、心配事は仁貴のことばかりだ。
式の前後、授乳の時間は取るつもりでいる。
でも、基本的に今日はずっと預けたままの状態になるだろう。
いつものように、母に仁貴を預けるつもりでいた私。ところが、考えてみれば、新婦の母は忙しい。来賓や親族へのご挨拶があるのに仁貴の世話をずっとする事はできない。しかも式の間は留袖を着るということを失念していた。そのことに昨夜になって気づいたのだ。