御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「メグちゃん…。
そんな事情があったんだね。
でも…もう大丈夫だと思うよ? 
光ちゃん、最近はすっごく調子良さそうだし。体重も少しずつ戻ってるみたいよ? 私もね、こっちに幼馴染が来てくれて、毎日ランチ出来て嬉しいの。光ちゃん、私の義妹と出産が同じくらいになるみたいで、すっかり意気投合して、こっちに馴染んで来てるよ。」

「花ちゃんありがとう! 姉をよろしくね。」

「俺と賢人も、こっちにすっかり馴染んでるよ。友達も増えたし。光ももう心配ないと思う。」

「昇平…、お前、相変わらずだなぁ。
まあ、誰とでもすぐに仲良くなれるのはお前のいいところだ。」

「こっちの生活、楽しそう…。
タワマンのコンシェルジュ、いいよねぇ〜。」
 
「…香、お前、料理苦手だもんな。たしかに香向きだな。」

昇平が呆れ顔で言う。
…なるほど。完璧そうな美人女医さんにも苦手があるんだ。


コンコン


「花ちゃん、そろそろ時間だよ……って、お前らこんなとこにいたのか⁉︎」

入ってきたのは賢人くんだった。
後ろから光ちゃんも来ている。
賢人くんはもちろん総支配人の黒服姿だ。

「花ちゃんおめでとう〜。綺麗〜!
そのドレスね? こだわりのセミオーダー。
本当、花ちゃんのイメージにぴったりだわ。」

「ありがとう〜!
私も大満足の仕上がりなの。」

「…歓談中ゴメンね。
そろそろスタンバイをお願いします。
時岡は寿貴先生の方に行かせてるから。」

賢人くんの合図で、皆んなチャペルの方へ移動していった。



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