御曹司は魔法使い⁉︎ ② 〜私達、結婚式を挙げます!〜
「寿貴先生?」

「なんだ?」

「タキシード、すっごくカッコいい。
似合ってるねー。惚れ直しちゃう!」

「そ、それはこっちのセリフだ。
そのドレス、最高に似合ってる。
俺の花嫁は可愛すぎる‼︎ 」

お互い、褒めあっていると、抱っこしていた仁貴が、入ってきた。

「だ? だ?」

「お! 仁貴もカッコいいぞー。
こんなに小さいのに、タキシードなんてあったんだなー。」

家を出た時は普段着だったのに。

「フフフ。海外ブランドのネット通販で見つけたの。ああ、もう最高! このパパと仁貴のペアルック。
一応ね、着替えは沢山持ってきたけど、タキシードはこれ一枚なの。汚さないで欲しいなぁー。」

花の話半分で、花の美しさに見惚れていると、真横から声がした。

「寿貴先生、花ちゃんに見惚れているところ悪いんだけど、これから撮影。」

「…え! いや、そのっ!」

「…気持ちはわかるから。
やっと手に入れた花嫁だもんね。俺も光しか見てなくて、兄貴に頭叩かれたから。」

そ、そうか。皆んな同じだよな!

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