捨てられ幼女は最強の聖女でした~もふもふ家族に拾われて甘やかされています!~
 物語は〝主人公〟である男爵令嬢ローゼマリーが、魔法学園に入学するところから始まる。ローゼマリーは、初めは目立たない生徒だったが、とある事件をきっかけに〝聖女〟の資格があることが判明。彼女は王子の婚約者候補となり、有力貴族の子女との交流を経て、大きく成長していく。最終的には好みの男性を選び、その人と恋をするのだそうだ。
 そこに大きな事件が起こる。
「王国に恨みを抱いた古代の魔道士が、闇の軍勢を引き連れて襲撃してくるの。もちろん、ローゼマリーも巻き込まれるわ。彼女は聖女の力を覚醒させ立ち向かう。仲間たちは次々と倒れていき……最後に残るのは、〝主人公〟であるローゼマリーと選んだ相手だけ」
 妹いわく、その他の〝攻略対象〟はすべて死んでしまうのだそうだ。
「ひどいわね。みんな死んじゃうなんて……」
 眉を顰めた私に、ローゼマリーは興奮気味に続けた。
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