捨てられ幼女は最強の聖女でした~もふもふ家族に拾われて甘やかされています!~
会話がかみ合っていない。妹は、私には欠片も理解できない話を延々と続けている。
――これはお養父様に相談した方がいいかもしれない。
いよいよ本気で心配になってきた、その時だ。妹がとんでもないことを言い出した。
「ファンディスクの内容は、誰も死なない逆ハーレムルート! このシナリオ通りに現実が進むようにしたらいいのよ! だからね、お姉様……」
ローゼマリーは私の耳もとに顔を寄せると、囁くように言った。
「この世界から消えてほしいの」
「えっ……?」
冗談が欠片も感じられない妹の声色に、ぞくりと背中に怖気が走った。
咄嗟に妹と距離を取ろうとするが、腰をがっちり掴まれていて動けない。
月光を反射して、ローゼマリーの深紅の瞳がぬらりと妖しく光っている。薄く開かれた口から覗く口内は艶めかしく、ほんのり染まった頬は六歳とは思えぬ色気を孕んでいた。
――これはお養父様に相談した方がいいかもしれない。
いよいよ本気で心配になってきた、その時だ。妹がとんでもないことを言い出した。
「ファンディスクの内容は、誰も死なない逆ハーレムルート! このシナリオ通りに現実が進むようにしたらいいのよ! だからね、お姉様……」
ローゼマリーは私の耳もとに顔を寄せると、囁くように言った。
「この世界から消えてほしいの」
「えっ……?」
冗談が欠片も感じられない妹の声色に、ぞくりと背中に怖気が走った。
咄嗟に妹と距離を取ろうとするが、腰をがっちり掴まれていて動けない。
月光を反射して、ローゼマリーの深紅の瞳がぬらりと妖しく光っている。薄く開かれた口から覗く口内は艶めかしく、ほんのり染まった頬は六歳とは思えぬ色気を孕んでいた。