捨てられ幼女は最強の聖女でした~もふもふ家族に拾われて甘やかされています!~
「い、意味がわからないわ。ローゼマリー……?」
声が震えそうになりながらも、やっとのことで声を絞り出す。
生まれた時からそばにいるはずの妹。なのに、まるで知らない人のような顔をしている。
それが途方もなく怖くて、けれども彼女はそんな私には構わずに嬉しそうに言った。
「知ってる? ファンディスクには〝悪役令嬢〟は出てこないのよ。お姉様」
妹がクスクス嗤う。その体が淡く光り出した。
それが魔法の発動を意味することを知っていた私は、妹から逃れようと必死にもがいた。
その間にも、私の周りには薔薇の花と蔓で形作られた紋章が展開されていく。
紋章にこめられた肌がひりつくほどの魔力を空恐ろしく思いながら、懸命に叫ぶ。
「やめて……! 私になにをするつもりなの!」
かわいらしい顔に醜悪な笑みを浮かべた妹は、まるで囁くようにこう言った。
声が震えそうになりながらも、やっとのことで声を絞り出す。
生まれた時からそばにいるはずの妹。なのに、まるで知らない人のような顔をしている。
それが途方もなく怖くて、けれども彼女はそんな私には構わずに嬉しそうに言った。
「知ってる? ファンディスクには〝悪役令嬢〟は出てこないのよ。お姉様」
妹がクスクス嗤う。その体が淡く光り出した。
それが魔法の発動を意味することを知っていた私は、妹から逃れようと必死にもがいた。
その間にも、私の周りには薔薇の花と蔓で形作られた紋章が展開されていく。
紋章にこめられた肌がひりつくほどの魔力を空恐ろしく思いながら、懸命に叫ぶ。
「やめて……! 私になにをするつもりなの!」
かわいらしい顔に醜悪な笑みを浮かべた妹は、まるで囁くようにこう言った。