捨てられ幼女は最強の聖女でした~もふもふ家族に拾われて甘やかされています!~
「お姉様の存在をみんなの記憶から消すわ。少しでも、ファンディスクのルートに入る条件を整えるためよ」
「どうしてそんなこと……!」
「意味ならちゃんとあるわ。ファンディスクでは、メインシナリオにある古代の魔道士関連の事件は起こらない。まったく別のお話が展開されるのよ。そこには、古代の魔道士に誑かされる〝悪役令嬢〟も登場しない。妹の活躍に嫉妬して、禁断の書の封印を解いてしまうリリーはいないのよ!」
「……え……?」
「リリー、リリー。かわいそうな〝悪役令嬢〟。すべては幸せになるため。これは必要なことなの。だから、許してね?」
妹はそう言うと、紋章に流入する魔力を増やした。
ますます強い光を放ちながら、近づいてくるそれに必死に考えを巡らせる。
相変わらず、妹の言っている言葉の半分も理解できない。
「どうしてそんなこと……!」
「意味ならちゃんとあるわ。ファンディスクでは、メインシナリオにある古代の魔道士関連の事件は起こらない。まったく別のお話が展開されるのよ。そこには、古代の魔道士に誑かされる〝悪役令嬢〟も登場しない。妹の活躍に嫉妬して、禁断の書の封印を解いてしまうリリーはいないのよ!」
「……え……?」
「リリー、リリー。かわいそうな〝悪役令嬢〟。すべては幸せになるため。これは必要なことなの。だから、許してね?」
妹はそう言うと、紋章に流入する魔力を増やした。
ますます強い光を放ちながら、近づいてくるそれに必死に考えを巡らせる。
相変わらず、妹の言っている言葉の半分も理解できない。