捨てられ幼女は最強の聖女でした~もふもふ家族に拾われて甘やかされています!~
「綺麗な服……。どこもほつれてないし変な臭いもしない。わあ、わああ……!」
嬉しくなって、パタパタ脚を動かす。
横になっていたベッドだってふわふわだ。お日様の匂いがして、体を優しく包み込んでくれているよう。シーツもクッションカバーも真っ白! 体が痒くない。起きてすぐに、ダニに噛まれた場所の確認をしなくていいのは、いったいいつぶりだろう……?
「夢? それとも死後の世界? なんだっていいや、あの地下牢以外なら」
すると右腕が視界に入った。浮かれていた心が一気に沈んでいく。
そこに、呪いの痣を見つけてしまったからだ。
「……どうして? 死んでも逃げられないってこと?」
胸が潰れそうなほどに苦しくなる。痣を指で擦ってみた。
懸命に擦ってみるものの、鈍い痛みが伝わってくるだけで一向に消えそうにない。
「やだ。やだよ……」
嬉しくなって、パタパタ脚を動かす。
横になっていたベッドだってふわふわだ。お日様の匂いがして、体を優しく包み込んでくれているよう。シーツもクッションカバーも真っ白! 体が痒くない。起きてすぐに、ダニに噛まれた場所の確認をしなくていいのは、いったいいつぶりだろう……?
「夢? それとも死後の世界? なんだっていいや、あの地下牢以外なら」
すると右腕が視界に入った。浮かれていた心が一気に沈んでいく。
そこに、呪いの痣を見つけてしまったからだ。
「……どうして? 死んでも逃げられないってこと?」
胸が潰れそうなほどに苦しくなる。痣を指で擦ってみた。
懸命に擦ってみるものの、鈍い痛みが伝わってくるだけで一向に消えそうにない。
「やだ。やだよ……」