幼なじみは一途に絡まった赤い糸をほどく◆おまけのお話追加しました◆
寝過ごしたって、何時に起きるつもりだったのだろう?私は今日は早番だからアラームは4時にセットしておいたはずだけど。
「今何時?」
「8時半」
「……え?」
耳を疑う。
そういえば電気も点いていないのに妙に部屋が明るい。政宗くんは私にスマホを手渡した。受け取って画面を見る。本当に8時半だ。じゃあ4時からずっとアラームが起動してたってこと?いくらベッドから遠い位置にあったとはいえ、気付かないなんて。
「お兄ちゃんに怒られる!政宗くん、仕事は?」
「9時からだけど、今からじゃ間に合わないな」
「ご、ごめんなさいっ」
「何で小春が謝るの?二人で寝過ごしたんだから、小春のせいじゃない」
時間がないというのに、政宗くんは優しく頭を撫でてくれる。嬉しいけど、急いでほしい。だって政宗くんは副社長で社長の秘書で会社にとってなくてはならない縁の下の力持ちなんだもの。
私の心配をよそに、政宗くんはまた布団に入り直した。
「政宗くん?!」
驚きの声をあげる私を政宗くんはぎゅっと抱きしめてくる。思った以上にたくましい胸に男の色気を感じてキュンとなった。
ああ、いやいや、今はそんなことを思っている場合ではなかった。
「今何時?」
「8時半」
「……え?」
耳を疑う。
そういえば電気も点いていないのに妙に部屋が明るい。政宗くんは私にスマホを手渡した。受け取って画面を見る。本当に8時半だ。じゃあ4時からずっとアラームが起動してたってこと?いくらベッドから遠い位置にあったとはいえ、気付かないなんて。
「お兄ちゃんに怒られる!政宗くん、仕事は?」
「9時からだけど、今からじゃ間に合わないな」
「ご、ごめんなさいっ」
「何で小春が謝るの?二人で寝過ごしたんだから、小春のせいじゃない」
時間がないというのに、政宗くんは優しく頭を撫でてくれる。嬉しいけど、急いでほしい。だって政宗くんは副社長で社長の秘書で会社にとってなくてはならない縁の下の力持ちなんだもの。
私の心配をよそに、政宗くんはまた布団に入り直した。
「政宗くん?!」
驚きの声をあげる私を政宗くんはぎゅっと抱きしめてくる。思った以上にたくましい胸に男の色気を感じてキュンとなった。
ああ、いやいや、今はそんなことを思っている場合ではなかった。