幼なじみは一途に絡まった赤い糸をほどく◆おまけのお話追加しました◆
小春の家は米屋の傍らおにぎり屋を経営している。小春と優也もたまに手伝いに入り、忙しく働いていた。
政宗は予備校に行く前に、ここで度々おにぎりを買っている。おにぎりの具の種類は豊富だが、天むすとワサマヨが政宗のお気に入りだった。
「政宗くん、今日も予備校なの?」
「はい」
「偉いわねぇ~。優也にも政宗くんの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだわ」
「母さん、聞こえてるけど?」
優也がじとりと母親を見るが、そんなものどこ吹く風だ。
「はい、これいつものね。頑張ってね」
「ありがとうございます」
おにぎりの袋を受け取ると、政宗は一礼してから予備校へ向かった。
去り際に何かがヒラリと落ちた気がして、小春はひとり店の外に出た。
政宗は予備校に行く前に、ここで度々おにぎりを買っている。おにぎりの具の種類は豊富だが、天むすとワサマヨが政宗のお気に入りだった。
「政宗くん、今日も予備校なの?」
「はい」
「偉いわねぇ~。優也にも政宗くんの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだわ」
「母さん、聞こえてるけど?」
優也がじとりと母親を見るが、そんなものどこ吹く風だ。
「はい、これいつものね。頑張ってね」
「ありがとうございます」
おにぎりの袋を受け取ると、政宗は一礼してから予備校へ向かった。
去り際に何かがヒラリと落ちた気がして、小春はひとり店の外に出た。