幼なじみは一途に絡まった赤い糸をほどく◆おまけのお話追加しました◆
「多種多様だからこそ、全てにおいて患者に優しいもの、医師に取って扱いやすいものにしなくてはいけない。俺は、そういう人に寄り添った医療器具を開発したいと思っている。だから政宗、お前の優しさを開発に注いでみないか?俺に着いてこいよ」
直己の熱い想いは政宗には眩しすぎて直視できない。だが素直に感動ともいえる不思議な気持ちに包まれた。
「……それはカテーテルに限った話?」
「まさか?」
「……例えば、手術痕を目立たなくするものの開発とか……」
「いい着眼点だな。緩和ケアはこれからの医療に欠かせないだろうな」
「うん、だよな」
直己の話を聞いてすぐに一緒に起業するという気持ちになったわけではないが、何かほんの少しだけ、トンと背中を押されたような気がした。
医療というのは治すだけが全てではないこと、その過程や器具の重要性、そしてその後のケアまであらゆる行程が医療なんだと、改めて気づかされる出来事だった。
直己の熱い想いは政宗には眩しすぎて直視できない。だが素直に感動ともいえる不思議な気持ちに包まれた。
「……それはカテーテルに限った話?」
「まさか?」
「……例えば、手術痕を目立たなくするものの開発とか……」
「いい着眼点だな。緩和ケアはこれからの医療に欠かせないだろうな」
「うん、だよな」
直己の話を聞いてすぐに一緒に起業するという気持ちになったわけではないが、何かほんの少しだけ、トンと背中を押されたような気がした。
医療というのは治すだけが全てではないこと、その過程や器具の重要性、そしてその後のケアまであらゆる行程が医療なんだと、改めて気づかされる出来事だった。