幼なじみは一途に絡まった赤い糸をほどく◆おまけのお話追加しました◆
ある時、政宗が言った。

「優也、今度ウォーターパーク行かないか?チケットもらったんだよ」

「マジ?ウォーターパークってあの最新のウォータースライダーがあるところだよな?」

「そうそう。父さんから優待券もらったんだ」

「すっげーじゃん!」

「夏休みに行こうぜ?」

「あー、うーん」

盛り上りを見せておきながら渋る優也に、政宗は不思議に思う。

「何、都合悪い?」

「いや、小春が……」

「小春も連れて行く?チケットならあるけど」

「いや、そうじゃなくて……ごめん、やっぱり行けない。小春が心配だから」

いたく真剣な顔付きで言う優也の真意が読み取れず、政宗は茶化すように言う。

「お前のシスコン度半端なくね?」

「……シスコンって。……まあ、そうかもな」

優也は自虐的に笑った。
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