幼なじみは一途に絡まった赤い糸をほどく◆おまけのお話追加しました◆
予想外に思い詰めた顔をする優也が心配になり、政宗は声のトーンを落とす。
「小春に何かあるのか?」
優也は少し考えたのち、初めて政宗に小春の体のことを告げた。
「ずっと言ってなかったけど、小春はさ、先天性の心臓病なんだ。普通の生活ができる程度ではあるけど、それでも運動は禁止なんだよ」
「……え?心臓病?」
政宗の脳裏に小春との思い出が浮かぶ。
いつも優也と一緒にいて、横でニコニコ笑っていて、小学生らしくたまに生意気を言う。優也と小春は六歳と少し年が離れているため、それで優也が甲斐甲斐しく面倒を見ているだけだと思っていた。
「全然気付かなかった」
「そりゃ、な。見た目は普通だし。でも、いつ何がきっかけで発作が起きるとも限らない。もしかしたら長く生きられないかもしれないって言われたら、やっぱり心配になるだろ?」
確かに言われてみれば、優也と遊ぶときは常に小春が一緒にいたし、外で遊ぶことはなかった。もともとインドア派な政宗はそれを疑問に思うこともなかった。
「小春に何かあるのか?」
優也は少し考えたのち、初めて政宗に小春の体のことを告げた。
「ずっと言ってなかったけど、小春はさ、先天性の心臓病なんだ。普通の生活ができる程度ではあるけど、それでも運動は禁止なんだよ」
「……え?心臓病?」
政宗の脳裏に小春との思い出が浮かぶ。
いつも優也と一緒にいて、横でニコニコ笑っていて、小学生らしくたまに生意気を言う。優也と小春は六歳と少し年が離れているため、それで優也が甲斐甲斐しく面倒を見ているだけだと思っていた。
「全然気付かなかった」
「そりゃ、な。見た目は普通だし。でも、いつ何がきっかけで発作が起きるとも限らない。もしかしたら長く生きられないかもしれないって言われたら、やっぱり心配になるだろ?」
確かに言われてみれば、優也と遊ぶときは常に小春が一緒にいたし、外で遊ぶことはなかった。もともとインドア派な政宗はそれを疑問に思うこともなかった。