10年ぶりに会った幼なじみはとてもイケメンになっていました。
とりあえずお礼を言おうと思って顔を上げた…

その瞬間自分の目を疑った。


この顔…見覚えがある。

何年も経ってても見間違えるはずがない。

私がずっと探してた綺麗な顔。

ずっと会いたかった蓮くん。


「あの、助けていただいてありがとうございましたっ!私、あの、1年の有栖芽依です!」

「あの…蓮くんですか…?」

蓮くんであって欲しいという願いが現れるように涙が滲む。

これで他人の空似とかだったら恥ずかしすぎるっ

でもなぜか絶対蓮くんだ、って言い切れる。

「え…めいちゃん…なの?
めいちゃんだよね?
ずっと…ずっと会いたかった。」



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