渚便り【完】
アニキから貰ったお手製の貝殻ネックレスはみんなが宝物にしていた。
あまりにも大切にしようとしすぎて、それを抱きしめて寝た翌日の朝、布団の上で破損したネックレスを見つけた時はボロボロに泣いた覚えがある。
でもすぐにアニキが新しいのを作ってくれて、今度は壊さないようにしようと引き出しの中に保管することになったんだっけ。
「よっしゃあ!今日も張り切っていこうぜ!」
「おー!」
「まずはドリブルの練習やるぞ!」
アニキは中学校に通いながら暇さえあれば、趣味であるサッカーを小学生になったばかりの私や近所の子供達に教えてくれていた。
場所は海の見える空き地。潮風が気持ち良くて、人によっては喉が痛くなることもあるみたいだったけど、私にとっては最高のロケーションだ。
「ほら、これ今日の練習のご褒美な!」
「なにこれ?タバコみたい」
「だろ?大人な気分を味わえるお菓子なんだぜ!」
アニキは空き地の近くにある駄菓子屋でよく私たちへのご褒美を調達していた。
キラキラの金平糖、サクサクの麩菓子、プルプルのゼリー。
あまりにも大切にしようとしすぎて、それを抱きしめて寝た翌日の朝、布団の上で破損したネックレスを見つけた時はボロボロに泣いた覚えがある。
でもすぐにアニキが新しいのを作ってくれて、今度は壊さないようにしようと引き出しの中に保管することになったんだっけ。
「よっしゃあ!今日も張り切っていこうぜ!」
「おー!」
「まずはドリブルの練習やるぞ!」
アニキは中学校に通いながら暇さえあれば、趣味であるサッカーを小学生になったばかりの私や近所の子供達に教えてくれていた。
場所は海の見える空き地。潮風が気持ち良くて、人によっては喉が痛くなることもあるみたいだったけど、私にとっては最高のロケーションだ。
「ほら、これ今日の練習のご褒美な!」
「なにこれ?タバコみたい」
「だろ?大人な気分を味わえるお菓子なんだぜ!」
アニキは空き地の近くにある駄菓子屋でよく私たちへのご褒美を調達していた。
キラキラの金平糖、サクサクの麩菓子、プルプルのゼリー。