渚便り【完】
間瀬は知ってたかな?
初めて間瀬と顔を合わせた日、黒板の前で自己紹介をする私が一番前の席に座る間瀬を見て、ワシャワシャの髪とか褐色の肌とか、なんとなくアニキに似てるなって印象を抱いていたこと。
転入して間もなく教室掃除のゴミ捨てに行った私が、ゴミ捨て場の場所が分からなくて変なところをうろちょろしていた時、間瀬が声をかけてくれてそのまま一緒についてきてくれたのが凄く嬉しかったこと。
実はそれがキッカケで、多分間瀬が私に想いを寄せる前から、私の方が間瀬を意識していたこと。
だからよく私がこっそり教室の窓から、部活中の間瀬の姿を見ていたことがあるってこと。
アニキとは性格のタイプがまるで違うのに、背だってお世辞にも大きいとは言えないのに、不思議とどんどん間瀬に惹かれてしまっていたこと。
それが恋という感情に至らなかったのは、アニキへの思いが吹っ切れていないのとは別に、きっと私が報われない恋を恐れていたからだってこと。
だけど間瀬のお陰で吹っ切れられたあの日、私の心に変化が訪れていたってこと。
初めて間瀬と顔を合わせた日、黒板の前で自己紹介をする私が一番前の席に座る間瀬を見て、ワシャワシャの髪とか褐色の肌とか、なんとなくアニキに似てるなって印象を抱いていたこと。
転入して間もなく教室掃除のゴミ捨てに行った私が、ゴミ捨て場の場所が分からなくて変なところをうろちょろしていた時、間瀬が声をかけてくれてそのまま一緒についてきてくれたのが凄く嬉しかったこと。
実はそれがキッカケで、多分間瀬が私に想いを寄せる前から、私の方が間瀬を意識していたこと。
だからよく私がこっそり教室の窓から、部活中の間瀬の姿を見ていたことがあるってこと。
アニキとは性格のタイプがまるで違うのに、背だってお世辞にも大きいとは言えないのに、不思議とどんどん間瀬に惹かれてしまっていたこと。
それが恋という感情に至らなかったのは、アニキへの思いが吹っ切れていないのとは別に、きっと私が報われない恋を恐れていたからだってこと。
だけど間瀬のお陰で吹っ切れられたあの日、私の心に変化が訪れていたってこと。