渚便り【完】
正直今でもね、もっと早くこの気持ちを受け入れていたら、間瀬と幸せになれたかな?なんて淡い幻想を抱くことがあるの。
でももしあの時、私がもっと早い段階でアニキへの想いを断ち切っていたとしても、やっぱりそれは叶わなかったんじゃないかって、そうも思うんだ。
だって私には元々沖縄に帰る予定があったのだから。
間瀬とずっと一緒にいれないのは、最初から決まり切っていたことだった。
遠距離恋愛だなんて、きっと長くは続かない。
そもそもこんなに物理的距離を引き離されていれば、苦難も多く将来性がまるで見えてこない。
まして私達はまだまだ子供なのだから。
だからあの日、引越し当日の早朝に海に行って、間瀬からの手紙を偶然見つけた私は、間瀬に想いを伝えず普通にお別れしようって選択肢をとったんだ。
自分が辛くなるのが怖かった。恋愛のことになると私は臆病だから。
そんなの、間瀬もよく知っていることだよね。
でももしあの時、私がもっと早い段階でアニキへの想いを断ち切っていたとしても、やっぱりそれは叶わなかったんじゃないかって、そうも思うんだ。
だって私には元々沖縄に帰る予定があったのだから。
間瀬とずっと一緒にいれないのは、最初から決まり切っていたことだった。
遠距離恋愛だなんて、きっと長くは続かない。
そもそもこんなに物理的距離を引き離されていれば、苦難も多く将来性がまるで見えてこない。
まして私達はまだまだ子供なのだから。
だからあの日、引越し当日の早朝に海に行って、間瀬からの手紙を偶然見つけた私は、間瀬に想いを伝えず普通にお別れしようって選択肢をとったんだ。
自分が辛くなるのが怖かった。恋愛のことになると私は臆病だから。
そんなの、間瀬もよく知っていることだよね。