渚便り【完】
脳内でいくつもの非難の言葉が飛び交う。
しかし俺は後悔することを拒絶しようとしていた。
どうしてだって?そんなの決まってる。
俺は伊波が好きだ。だからキスをした。したいことをして何がいけないんだ。
気まずい空気が流れる中、凄まじい葛藤を起こしている俺の耳に伊波の小さな声が届く。
「……いいよ」
「ぇ」
「間瀬となら、私そういうことしても、いい」
俺は自分からあんなことをしておきながら、伊波のことを正気なのかと疑ってしまった。
どうしてそんなこと言うんだ。
俺はてっきり最低だと罵倒されながら、張り手の一つや二つ食らわされてもおかしくないと覚悟していたのに。
なのにどうして俺を受け入れるような真似をするんだ。
疑問を解消する前に、再びベッドの上にいる伊波の唇を塞いでいた。
本能が、伊波を欲しいという素直な欲求が俺をそうさせたのだ。
巷ではこれを浮気と呼ぶのだろう。
でも浮気だなんて望んだことじゃない。本当は最初から伊波とこのようになりたかったのだから。
きっとこんな馬鹿げた綺麗事を並べて浮気や不倫をする人が、昼ドラの世界だけじゃなく実際の世の中にはたくさんいるのだろう。
しかし俺は後悔することを拒絶しようとしていた。
どうしてだって?そんなの決まってる。
俺は伊波が好きだ。だからキスをした。したいことをして何がいけないんだ。
気まずい空気が流れる中、凄まじい葛藤を起こしている俺の耳に伊波の小さな声が届く。
「……いいよ」
「ぇ」
「間瀬となら、私そういうことしても、いい」
俺は自分からあんなことをしておきながら、伊波のことを正気なのかと疑ってしまった。
どうしてそんなこと言うんだ。
俺はてっきり最低だと罵倒されながら、張り手の一つや二つ食らわされてもおかしくないと覚悟していたのに。
なのにどうして俺を受け入れるような真似をするんだ。
疑問を解消する前に、再びベッドの上にいる伊波の唇を塞いでいた。
本能が、伊波を欲しいという素直な欲求が俺をそうさせたのだ。
巷ではこれを浮気と呼ぶのだろう。
でも浮気だなんて望んだことじゃない。本当は最初から伊波とこのようになりたかったのだから。
きっとこんな馬鹿げた綺麗事を並べて浮気や不倫をする人が、昼ドラの世界だけじゃなく実際の世の中にはたくさんいるのだろう。