勇者がうちにやってきた▼【完】
「二人ともやめてってばぁ!」
「テメェなんて豆腐の角に頭打って死ね!」
「お前こそうどんで首吊って死ね!」
「ティッシュで指切って死ね!」
「カーテンのシャーって部分に巻き込まれて死ね!」
「やめてって言ってんでしょうがぁぁぁあ!」


とうとう堪忍袋の緒が切れたのか、二人の急所、もとい股間を素早い動きで蹴りあげたちよこさん。
前に女子プロレスで鍛えただけあって、威力は凄まじいものだったようだ。
私は女だから股間を強打した時の痛みはよくわからないけど、悶絶している二人を見るとゾッとする。


「もぉ、アタイを怒らせるからだぞぉ」


その場に蹲った二人を見下ろしてぶりっこしているちよこさんは、最高にキュートで最強にイケメンだった。
< 314 / 381 >

この作品をシェア

pagetop