天色ガール
そして怖いくらい目を開けたまま「「「聞いてください(っス)!!」」」となぜか敬語でお願いされた。
それはもう、前のめりになって。
「な、なに?」
みんなの圧に押されて吃ってしまう。
「ここからは僕に説明させてください!」と興奮気味の黄色信号が手を挙げた。
その近くでは赤、緑信号も“俺も俺も!”と。
え、なに。これってあたしが選ぶ感じ?
「え、えーと。じゃあ黄色信号で!」
「黄色信号?」
黄色信号が不思議そうな顔をする。
「いやだって、みんな信号機に似てるじゃん」
あたしがそう言うと、
「「「し、信号機…」」」
三人は分かりやすくへこみ出した。