罰ゲームから始まる恋
「あ……じゃあまたね!」
行く場所は同じなのに、逃げるようにして立ち去ってしまった。
……気まずかった。とても。
教室に着くと、綾はもう来ていて、授業が始まるまでまだ15分くらいあるから、と教室を連れ出され、空き教室まで来た。
「で!?どうだったのよ、あの大宮くんとの初登校!」
「会話も話題もなくてめっちゃ気まずかった……」
と言ったら大爆笑。
「そんな笑う!?」
「いや、大変ねぇ……ぶふっ」
何か知らないけどとりあえず笑っている。
「あの大宮くんも、話題とか無くなるのね。めっちゃ話振ってきて、盛り上げてくれそうなのに。ていうか、教室だとそんな感じじゃない?」