いつかメロディを。
【2年3組】
と書かれた札がドアの斜め上に刺さっている。
チャイムにはギリギリ間に合いそう。
先生がドアの前で立ち止まって、
「みんなに会う、心の準備は?」
と聞いた。なんだそれ、きもいな、と思いながら
大丈夫です。
と返すと、先生は頷いて、大きな音を立ててドアを開いた。いちいちキモいし大きいんだよこの先生。
「はいーミーティング始めんぞー」
「先生、転校生は!?」
「三宅もう見たんだって〜うらやまし!」
「後ろにいるだろ、この子。えっと、名前が橋爪咲希。」
な、と先生は笑ってあたしのほうを向いた。顔がでかい。面白いのと恥ずかしくてすこしうつむく。
「先生邪魔!見えないー!」
後ろの方の席の長い髪の女の子が首を伸ばした。
先生が少し右にずれると長い首がきゅっと収まってなんだかお茶目だ。
「可愛いじゃん。」
と、誰か、男の子が言う。
「だまれクソ変態」
さっきの長い髪の毛の女の子が言い返した。
「浮気すんなよ後藤!」
「うるさいなあ!」
テンポのいい明るい会話が続く。右側の班の子達がケラケラと笑っていた。
後藤くんって人、彼女持ちなんだ。リア充の発生に軽いショックを受けつつ、あたしは先生に指さされた席に着いた。
と書かれた札がドアの斜め上に刺さっている。
チャイムにはギリギリ間に合いそう。
先生がドアの前で立ち止まって、
「みんなに会う、心の準備は?」
と聞いた。なんだそれ、きもいな、と思いながら
大丈夫です。
と返すと、先生は頷いて、大きな音を立ててドアを開いた。いちいちキモいし大きいんだよこの先生。
「はいーミーティング始めんぞー」
「先生、転校生は!?」
「三宅もう見たんだって〜うらやまし!」
「後ろにいるだろ、この子。えっと、名前が橋爪咲希。」
な、と先生は笑ってあたしのほうを向いた。顔がでかい。面白いのと恥ずかしくてすこしうつむく。
「先生邪魔!見えないー!」
後ろの方の席の長い髪の女の子が首を伸ばした。
先生が少し右にずれると長い首がきゅっと収まってなんだかお茶目だ。
「可愛いじゃん。」
と、誰か、男の子が言う。
「だまれクソ変態」
さっきの長い髪の毛の女の子が言い返した。
「浮気すんなよ後藤!」
「うるさいなあ!」
テンポのいい明るい会話が続く。右側の班の子達がケラケラと笑っていた。
後藤くんって人、彼女持ちなんだ。リア充の発生に軽いショックを受けつつ、あたしは先生に指さされた席に着いた。