吸血姫の血を継ぐ少女
「おはよう、結衣!」
にっこりと可愛らしく笑う彼女は、私の親友だ。
如月夏穂(キサラギ カホ)ちゃん。
明るくて眩しいくらいの笑顔をする夏穂ちゃんも可愛いのよね。
しかし。
「結衣、ああいった場合は無視よ!他校の生徒だったから良かったけと、同じ学校だったら大変になっていたんだから。」
勢い良く話した夏穂ちゃんは、力尽きたのかいきぎれをする。
「ごめんなさい、夏穂ちゃん。ああいった場合とんな対応をすればわからなかったから。」
「なるほど、それも一理あるわね。最近変な事件が起きたでしょ。気をつけないとね。特に結衣は可愛いんだからそれこそよ。」
説得のある夏穂ちゃんに思わず頷いた。
でも、私よりも夏穂ちゃんが可愛いと思うのよね。
その言葉は心に秘めておく。
「うん、ありがとう夏穂ちゃん。」
にこりと笑う私に、何故か夏穂ちゃんは不機嫌になっていた。
ん?
私何か変な事を話したかな。