150センチのママ~不妊治療を乗り越えて~



久しぶりに自分の車を駐車場から出して、片道5分の病院までいざ出発したのは午前9時過ぎ。


朝イチの9時半に予約をした私は、チビのエコー、これまで受けてきた検査の結果、そして紹介状をひとまとめにしたものを何度もチェックする。


予約はしていても、やっぱり本当に産めるのか……とか、顕微授精はやっぱりダメって言われないか……とか、チビは無事なのか……とか。


そんなドキドキがピークに達する。


その病院は少し前に建て替えたらしく、まるでホテルみたいに綺麗な扉を開く。


広々とした待合室に、どっしりとした立派な受付。


「予約の桜木です」


そう伝えると、受付のお姉さんが顔を出した。



< 24 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop