キミと、光さす方へ
☆☆☆
数時間が経過して朝が室内を照らし出したとき、あたしは弟の遺影に手を合わせた。
写真の中の弟は3歳のまま成長しない。
その純粋で汚れを知らない笑顔に胸の中がギュッと痛む。
あたしがもっと気を付けてあげていれば。
あたしが弟と一緒に出かけなければ。
あたしが弟の後ろを走っていれば。
そんなことを何度も何度も、数えきれないほどに考えてきた。
あの時のことを両親はなにも言わないけれど、本当はあたしを恨んでいるのではないかと悩んだ時もある。
あたしはお姉ちゃんなのに、弟を守ることができなかったんだ。
数時間が経過して朝が室内を照らし出したとき、あたしは弟の遺影に手を合わせた。
写真の中の弟は3歳のまま成長しない。
その純粋で汚れを知らない笑顔に胸の中がギュッと痛む。
あたしがもっと気を付けてあげていれば。
あたしが弟と一緒に出かけなければ。
あたしが弟の後ろを走っていれば。
そんなことを何度も何度も、数えきれないほどに考えてきた。
あの時のことを両親はなにも言わないけれど、本当はあたしを恨んでいるのではないかと悩んだ時もある。
あたしはお姉ちゃんなのに、弟を守ることができなかったんだ。