キミと、光さす方へ
目撃
今日もいつも通り遅い時間に家を出た。
あたしが作った卵焼きを両親は美味しい美味しいと言って食べてくれた。
登校途中、どうしても自転車と鉢合わせしてしまうことがある。
そう言うとき、街には自転車が溢れているのだと感じる。
自転車が走っているとき、あたしはできるだけそちらを見ないようにして、早足に通り過ぎるしかない。
この世から自転車をなくすことなんてできないんだから、仕方がないことだった。
自転車に乗って乱暴な運転をしている人を見かけると、動悸が走った。
その乗り物は人の命を奪うときがあるのだと、大声を出して言いたくなった。
今日もどうにか学校が見えてきた時だった。
学校近くにある公園に同じ制服の男子生徒の姿が見えて歩調を緩めた。
その人は派手な私服姿の男となにか話をしているみたいだ。
もう学校へ向かわないと遅刻するのに、なにをしてるんだろう?
公園を通り過ぎるときに何気なく視線を向ける。
その瞬間、男子生徒の顔が見えて立ちどまってしまった。
それは間違いなく松本くんだったのだ。
相手は誰だろう?
どうしてこんなところで話してるんだろう?
そう思い公園の入口まで近寄って確認する。
あたしが作った卵焼きを両親は美味しい美味しいと言って食べてくれた。
登校途中、どうしても自転車と鉢合わせしてしまうことがある。
そう言うとき、街には自転車が溢れているのだと感じる。
自転車が走っているとき、あたしはできるだけそちらを見ないようにして、早足に通り過ぎるしかない。
この世から自転車をなくすことなんてできないんだから、仕方がないことだった。
自転車に乗って乱暴な運転をしている人を見かけると、動悸が走った。
その乗り物は人の命を奪うときがあるのだと、大声を出して言いたくなった。
今日もどうにか学校が見えてきた時だった。
学校近くにある公園に同じ制服の男子生徒の姿が見えて歩調を緩めた。
その人は派手な私服姿の男となにか話をしているみたいだ。
もう学校へ向かわないと遅刻するのに、なにをしてるんだろう?
公園を通り過ぎるときに何気なく視線を向ける。
その瞬間、男子生徒の顔が見えて立ちどまってしまった。
それは間違いなく松本くんだったのだ。
相手は誰だろう?
どうしてこんなところで話してるんだろう?
そう思い公園の入口まで近寄って確認する。