キミと、光さす方へ
☆☆☆
翌日も、あたしは放課後になるのを待ってすぐに教室を出た。
そのまま流れに逆らって図書室へ向かう。
昨日と同じパソコンの前に座ったところで「調べ物?」と、声をかけられた。
驚いて顔を上げると泉が立っている。
「泉、なんで?」
「昨日から琴江の様子がおかしかったから、付いてきちゃった」
そう言って泉はペロッと舌を出す。
しかし、すぐに真剣な表情に変わった。
「ごめん、付いてきたら迷惑だった?」
聞かれて逡巡した。
松本くんが起こした事件を調べていると言ったら、泉はどんな反応を示すだろうか。
もしかしたら、バカなことやめなよと咎められるかもしれない。
でも、もし手伝ってくれることになれば大助かりなのだ。
「琴江?」
「あのさ泉、手伝ってほしいことがあるの」
あたしは勇気を出して、そう言ったのだった。
翌日も、あたしは放課後になるのを待ってすぐに教室を出た。
そのまま流れに逆らって図書室へ向かう。
昨日と同じパソコンの前に座ったところで「調べ物?」と、声をかけられた。
驚いて顔を上げると泉が立っている。
「泉、なんで?」
「昨日から琴江の様子がおかしかったから、付いてきちゃった」
そう言って泉はペロッと舌を出す。
しかし、すぐに真剣な表情に変わった。
「ごめん、付いてきたら迷惑だった?」
聞かれて逡巡した。
松本くんが起こした事件を調べていると言ったら、泉はどんな反応を示すだろうか。
もしかしたら、バカなことやめなよと咎められるかもしれない。
でも、もし手伝ってくれることになれば大助かりなのだ。
「琴江?」
「あのさ泉、手伝ってほしいことがあるの」
あたしは勇気を出して、そう言ったのだった。