キミと、光さす方へ
☆☆☆
最初は驚いた顔をしていた泉だけれど、事情を説明するとすぐに首を縦に振ってくれた。
あたしは安堵してほほ笑む。
泉ならきっとそう言ってくれると思っていたのだ。
「この年の記事までは全部読んだから」
ネット記事を指さして説明すると、泉は目を丸くした。
「こんなにも読んだの? 昨日だけで?」
「うん。だから泉はここからここまでの記事を読んでくれる?」
「わかった」
それから2人で2時間ほど図書室に居座って記事を調べまくった。
太陽はどんどん傾いてきて、差し込む光が暗くなり始める。
「ダメだね……」
2人で校舎を出て、泉が落胆したように呟く。
「でも、まだまだ記事は残ってる。今は大きな記事だけ調べてるけれど、それが終わったら今度はもう少し小さな記事も調べるつもり」
そう言うあたしに泉は真剣な表情を向けてきた。
「本気なんだね松本くんのこと」
そう言われるとやっぱり気恥ずかしくてうつむいてしまう。
でも、あたしは大きく頷いた。
「うん。本気だよ」
自分の言葉にあたしはその気持ちをもう1度再確認したのだった。
最初は驚いた顔をしていた泉だけれど、事情を説明するとすぐに首を縦に振ってくれた。
あたしは安堵してほほ笑む。
泉ならきっとそう言ってくれると思っていたのだ。
「この年の記事までは全部読んだから」
ネット記事を指さして説明すると、泉は目を丸くした。
「こんなにも読んだの? 昨日だけで?」
「うん。だから泉はここからここまでの記事を読んでくれる?」
「わかった」
それから2人で2時間ほど図書室に居座って記事を調べまくった。
太陽はどんどん傾いてきて、差し込む光が暗くなり始める。
「ダメだね……」
2人で校舎を出て、泉が落胆したように呟く。
「でも、まだまだ記事は残ってる。今は大きな記事だけ調べてるけれど、それが終わったら今度はもう少し小さな記事も調べるつもり」
そう言うあたしに泉は真剣な表情を向けてきた。
「本気なんだね松本くんのこと」
そう言われるとやっぱり気恥ずかしくてうつむいてしまう。
でも、あたしは大きく頷いた。
「うん。本気だよ」
自分の言葉にあたしはその気持ちをもう1度再確認したのだった。