キミと、光さす方へ
「直哉?」
窓に手をかけて、思いっきり開く。
その、瞬間。
真っ赤な色が視界に飛び込んできた。
黒い人影の下からジワジワと広がっていくのがわかった。
「え……?」
室内で鳴り続けているスマホの着信音は、窓を開けてすぐ近くから聞こえてくる。
「直哉?」
人影は返事をしない。
「直哉!?」
もっとよく確認するために壁にべったりと体を貼り付け、窓に顔を寄せる。
人影は黒いスウェット姿でうつぶせに倒れている直哉だとわかった。
その左手頸の辺りから血が溢れ出ているのだ。
ヒッと小さく息を飲んだ。
床には血のついた包丁が転がっている。
窓に手をかけて、思いっきり開く。
その、瞬間。
真っ赤な色が視界に飛び込んできた。
黒い人影の下からジワジワと広がっていくのがわかった。
「え……?」
室内で鳴り続けているスマホの着信音は、窓を開けてすぐ近くから聞こえてくる。
「直哉?」
人影は返事をしない。
「直哉!?」
もっとよく確認するために壁にべったりと体を貼り付け、窓に顔を寄せる。
人影は黒いスウェット姿でうつぶせに倒れている直哉だとわかった。
その左手頸の辺りから血が溢れ出ているのだ。
ヒッと小さく息を飲んだ。
床には血のついた包丁が転がっている。